ダイオキシンの毒性って一口に言うが
ダイオキシンの毒性、って高いのだろうか?
結論から言うと「ダイオキシンって言ってもいろいろあるから
毒性の高い奴と低い奴とあるよ。あと急性毒性についても
あるやつはあるよ。ただひょっとしたらある種のダイオキシンに
対してある生物は他の生物より耐性高いかも」ということになる。
つまりアレだ。
ダイオキシンって言われるものは一個ではなく、何種類も存在。
まとめていうとダイオキシン類、ってことになるけど。
である種のダイオキシンは生物種によって応答が違う。
マウスとモルモット、犬の耐性が数十倍違う。
こうなるとMD50(マウスが50%死ぬ量)を単純に人間の体重に直して
当てはめるのも微妙な気がする。
ではなんでこんなに性質が違うものを一緒こたに考えてしまったのだろうか?
また結論から言うと「構造がよく似てるから応答も似てるだろ」
という推論である。
この推論、ある場合にはそう間違っていない。
例えばドーパミンとメタンフェタミン(覚せい剤)なんて構造がよく似てる。
実際神経における応答もよく似ている。
しかしダイオキシン類の場合、一口にそうもいえないようだ。
よく構造が似てるのに毒性が違う。
下手したらある種のPCBのほうが毒性高いかもしれない。
(ある種のダイオキシンに似てるからという推測、なんだけど)
もう何がなんだかわからないなあ。
といって全部のダイオキシン類を人体実験するわけにもいかず。
(細胞に対しては実験できるけどさ。)
さらに人種や性別によってすら応答違うかもしれない。
当然子供と大人、胎児、妊婦に対する応答なんて考えたらもう…頭痛い。
ベトナムでの奇形児の原因なんかいろいろ可能性ありすぎてもう…。
(アメリカ軍が撒いたのは枯葉剤に限んないからなあ…ナパームとか)
普通に考えたら戦争中に撒かれたものが原因だろうし、まあ当然
ダイオキシンが原因の一つである可能性は相当高いと思うけどさ。
ある種のダイオキシン類に対しては過剰報道かも知れず、かといって
今更改名するわけにも行かず…コレステロールみたいに悪玉と
名づけるのも…なぁ。大体残りも善玉じゃないし。
いうほど危険じゃない、といいつつやっぱ危険だっていうのはだから
なにがいいたい、っていわれそうだけど。
つまりダイオキシン1つとっても0と1じゃ割り切れないってこと。
安全と危険の間。…冷静と情熱の間くらい間。
こういう事例ってのは結構たくさんあるのかもしれないけれど、
それを実際に調べることが出来ない、なんてことは意外に多くありそうだ。
イヤ理論的には調べられるけど、人としてそれを実際にやるのはどうなんだ?
といわれたときに答えが出せないものがある。
脳科学なんかもそうだけど、そこまでしてやらねばならんのか?というお話で。
メリットとデメリット考えると、脳科学なんかだったらメリットあるけど
ダイオキシンの人体実験なんて…それこそ731部隊の世界だろう。
メリットがあったとしても人としてやってはいけないことがある。
それでたとえ科学の進歩が遅れても仕方ない…
急性毒性ならボツリヌストキシンとかのが高そうだけど。
そういやそろそろ食中毒の気になる季節だ。
次回は食中毒についてやることにします。
…梅雨とかでなくても食中毒でえらい目に会うことはあるし、その辺を
体験談を踏まえてお伝えします。
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